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その課題、広告で解決できます。
この事例、広告戦略に活かせます。

広告は、様々な課題を解決していくための有効な方法です。
例えば、まだ誰も知らない新商品を、どうすれば多くの人々が認知できるか。
狙ったターゲットが商品を購入するためには、どうすれば良いのか。
十分に計算された広告戦略はこうした課題にベストアンサーをもたらすと共に、
お客様一人ひとりを商品まで導いていく役割も果たしてくれます。そんな、超優秀営業マンの
代わりになる事例として、通信販売の広告戦略があると目を付けました。 様々な商品を、高い費用対効果で販売していく。
その広告の向こうには、どんな戦略や意図があるのか。
実際の広告を例に挙げながら探っていきたいと思います。

通販広告自習室Vol.7

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通販チラシ

通販チラシ

通販広告には、消費者を動かすための
工夫があります。

リピート率の高い商品は、
無料サンプルお試しセットが有効。

 化粧品や健康食品など、継続して使用されるリピート率の高い商品は、最初の一歩をいかに踏み出してもらうかが鍵となります。そこで、無料サンプルお試しセットなどのトライアル商品が消費者を誘導する役割を果たします。
前回の通販広告自習室では、誰も知らない商品を認知してもらうために無料トライアルキャンペーンが有効であるというお話をしましたが、リピート率の高い商品においても無料トライアルは有効な戦略といえるのです。
今回は、やずやのチラシを例にとり、読者からのレスポンスを獲得するテクニックを考察してみたいと思います。

誰もが知っている商品は、
ポイントをしぼってアピールする。

 やずやといえば、にんにく卵黄が有名ですが、今回取り上げるのは養生青汁のチラシです。青汁という商品は食品加工会社のキューサイが「まずい、もう一杯」というテレビCMをオンエアして話題になり、一躍有名になりました。
 やずやの養生青汁の最大の特長は、「おいしい青汁」だということ。
しかし、いくら言葉でおいしさを説明しても、その味は読者に伝わりません。そこで、やずやがとった手法は、訴求内容を「無料お試しセット」にあえて特化するという手法です。コピーで「野菜不足でお悩みの方必見!!」、「おいしいから人気です」とはうたっているものの、成分や効能などの説明は一切していません。まさに、引き算の手法といえます。
このチラシでは青汁の効能をバッサリと切り捨てることで、伝えたいポイントをより明確にしています。

オモテ面とウラ面で同じメッセージを訴求する、
両A面チラシという発想。

 このチラシをよく見てみると面白いことに気がつきます。それは、オモテ面も、ウラ面もほぼ同じことしか語っていないということです。というより、そもそも、このチラシにはオモテ面とウラ面が存在しません。それぞれメインビジュアルが異なり、片面にはお試しアンケート結果のグラフが入っていますが、キャッチコピーは共通です。通常のチラシでは、オモテ面にメインの第一の訴求ポイントを掲載し、ウラ面でより詳細な内容を紹介するといったケースが多いのですが、オモテ面もウラ面も同じ内容とすることにより、伝えたい内容が確実に伝わるように配慮されています。昔のレコード盤にたとえるなら、両A面といったところでしょうか。

ターゲットエリアごとに、キャッチコピーを差し替えて展開。

 また、導入部のコピーに注目してみましょう。「名古屋にお住まいの方へお知らせです!」とあります。特に「名古屋に」の部分は、大きな級数の文字で書かれています。これは、ターゲットをセグメントして呼びかければ、それを見た(聞いた)読者は自分に直接話しかけられているような気がするという人間心理を突いています。おそらく、チラシが折り込まれるエリアによって、地名の部分を差し替えて展開しているのでしょう。同じような手法として、「○○新聞をお読みの皆さんへ」(○○の部分に具体的な新聞名が入ります)といったキャッチコピーが新聞広告で使われたことも過去にはありました。
 さらに、このチラシでは「本日無料」と、期間限定であることを強く全面に押し出しています。これは、いますぐ電話をしないと品切れになるかも知れないと思わせることにより、消費者のレスポンスを高める戦略といえます。

「やずや」がとった戦略

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