トリテク~スマホで広告動画を撮るための基礎知識&ちょっとしたテクニック VOL.2 カメラはまず固定で撮ってみよう
広告動画をスマホで撮影するちょっとしたテクニック。
2回目は「カメラはまず固定で撮ってみよう」です。
たとえば商品を撮影する時。
誰しもが「商品がよくわかるように撮影したい」と思うはずです。
色んな角度で見せたい、全体も見せたい、細部を見せたい…
そう思った初心者カメラマンは、商品に寄ったり離れたり回り込んだり、撮影しながら動いてしまいがちです。
すると、どうしてもグラグラ揺れて落ち着かない絵になってしまいます。
ご存じのとおり、最近のスマホは優秀な手ブレ補正機能があります。
しかし、それも完璧ではないのです。
それに、カメラを動かすことでつい「いらないモノ」が映り込んでしまう事もあります。
撮影中に気が付いて撮りなおせばいいですが、気が付かないこともあります。
最初にアングルを決めて録画ボタンを押すまでは「いらないモノ」が映ってないかちゃんと気を配るのに、
録画が始まったら「いらないモノ」が映ってもウッカリ見逃しちゃう…。
人の注意力っていい加減ですよね(笑)
更に、ピントの問題もあります。
カメラを動かすことでピントが合わなくなってしまう事もあるんです。
これらの失敗を詰め込んだ動画がこちらです。
いかがでしょうか?
ちょっと極端になってしまいましたね(笑)
でも、ほんとよくある失敗なんです。
オーバーに見えるかもしれませんが、こんな撮影をしちゃう人は実際にたくさんいます。
こういう失敗をしないように考慮して、手ブレしないように上手に撮ればいい…って思いますか?
面倒なことはやめましょう。
「初心者は固定で撮影」です。
今は、安価なスマホ用三脚が売ってます。
テーブルに立てて使う低いものや、地面に立てる背の高いもの、いろいろあります。
用途に合わせて買いましょう。
くれぐれも「手で持って固定して撮影」なんてしないでくださいね。
人間は、どんなに頑張っても動いちゃいますから。
ちゃんと三脚を使いましょう。
何より、手で持つよりも「楽」です。
さて、固定カメラで撮影した動画がこちらです。どうでしょうか?
すぐ気づいた人も多いと思いますが、最初の部分は商品の方を動かしてます。
空中で手に持ったカメラをグラつかないように動かすのは難しいですが、テーブルのお皿を回すのならグラつきません。
ちょっと動きがぎこちないですが、それでも手ブレよりは見やすいです。
固定カメラだと動きが少なくて寂しい絵になるので、単調にならないようにしました。
今回はお皿を回すのと、ケーキをカットするのと、アップでイチゴをすくうのと、3シーンに分けて撮影してます。
ワンショットで欲張ってアップにしたり角度変えたりするより、いろんなアングルの固定カメラで何度かに分けて撮影した方がスマートです。
ここまで固定カメラをおすすめしてきましたが、本当は「固定カメラが絶対にいい」と言うわけではありません。
本来は場合によって使い分けするべきものです。
しかし、初心者の方はまずは固定カメラで撮影した方が失敗が少ないです。
そしていろいろやって固定カメラだけじゃ物足りなくなってから、スマホ用ジンバル(カメラを滑らかに動かす機材)などの購入なども考えていいかもしれません。
でもまずは三脚からですよ!