ひめキュンフルーツ缶がおさかなラララ
2011 年 5 月 19 日 木曜日 タイトルに関してさっぱり意味が判らないとお思いのあなた。私もこんな意味不明な言葉を打ち込んだのは初めてかもしれません。
これは何のことか説明しますと、若年層の魚食離れ対策として愛媛県が「えひめのおさかな広め隊」として起用したのが「ひめキュンフルーツ缶」というローカルアイドルで、そのキャンペーンソングが「おさかなラララ」ということである。ここ数年、行政や地方自治体のキャンペーンにアニメキャラやアイドルといった、いわゆる「萌え文化」を取り入れたものが増えている。若年層に限ったものではないが、訴えたい年代が好きそうなジャンルを広告やキャンペーンに用いるのは王道である。今回の愛媛県のキャンペーンは、そこに地域密着のローカルアイドルを起用したところに注目したい。
ローカルアイドルを起用する利点はギャラが安くすむなどいろいろとあるが、何よりも地元の人達の応援が得やすい。全国的に有名なメジャーアイドルの場合、ファンも多いが同じだけアンチも多い。一方、ローカルアイドルの場合、地元で頑張っているあの娘がPRするキャンペーンなら応援しようかと高校野球的な心理が働く。
元々、ローカルアイドルと地方のキャンペーンは相性がいい。古くから特産品などの販促キャンペーンの常套手段に「ミス〇〇」をキャンペーンに使用するというものがある。この「ミス〇〇」の進化形が地域密着型ローカルアイドルの一部にあたるからだ。平成不況以降に発達したデフレカルチャーの一つであるローカルアイドルは、今や全国各地に多数存在する。その発足の経緯は販促キャンペーンなど様々であるが、その根底にあるのは地元活性化である。各地方で、それぞれで盛り上げていけば、ひいては日本全体が元気になる。そういった意味でもローカルアイドルの皆さんには頑張ってもらいたいと思う。
そう言えば、我が名古屋が誇る「おもてなし武将隊」。あれはローカルアイドルにカテゴライズされるのだろうか?個人的には色んな意味でそうじゃないと思いたい…。
(文=T.Y)