ターゲットは従業員? ヤマトホールディングスの広告戦略

2011 年 3 月 30 日

ヤマトホールディングス

ヤマトホールディングス


 クロネコヤマトで有名なヤマトホールディングス。同社が宣伝活動の方針として掲げるのは「社員が元気になる広告」。

 まだ駆け出しのデザイナーだった頃、ある企業の販促部長に「自分たちが楽しめる広告が良い広告の基本」と言われたことがある。当時はそんなものなのかという程度の認識でしかなかったが、今になってその本来の意味が判ってきた気がする。商品やサービスを売るのは社員であり、その社員は言わば企業の顔となる。彼らが元気であれば、それだけで営業・販促・宣伝効果に与える影響は大きいのではないか。
商品・サービスそのものの価値ではなく、その商品が人に与える価値がどれだけあるかが勝負を決める。

 物の時代から人の時代になった今、自社の社員をターゲットにした戦略はひとつの正解かもしれない。
(文=T.Y)

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