リラックマのパチスロ機?! 企業戦略と作者の想い
2011 年 2 月 22 日2003年のグッズ販売開始から今日まで、幅広い世代からだらだらとした性格と愛くるしい姿が人気のリラックマ。ぬいぐるみ、文房具、健康グッズ、コンビニの景品食器、厚生労働省のポスター、携帯電話、バスのラッピング、ゲーム……幅広い分野で用いられてきた。そしてこの度、4月下旬よりパチスロ機になることが発表された。その件にに関して、作者であるコンドウアキさんは、ファンからの連絡で初めて知ったという。リラックマのライセンスは版権元であるサンエックスに全て一任されている。
パチスロという、リラックマのイメージにそぐわない展開にコンドウさんはTwitterで「心苦しいの一言です。」とつぶやいている。また「これまでつくりあげてきたリラックマの世界観を大事に守っていただきたい。」とサンエックス側に伝えたとのこと。作者が知らないところでキャラクターが商売道具にされていることにファンからも辛口のコメントが寄せられている。もちろんパチスロ機の内容では世界観は守られていると予想されるが、サンエックス側が理解できなかったパチンコそのもののイメージと、キャラクターのイメージと距離。それは商売をしていく中で、どこにでもありふれている「作者=職人」と「企業=商人」との距離だといえる。
(文=T.N)