おっぱいがいっぱい 間々観音
2011 年 6 月 3 日 集客には何が必要なのだろう?
私は、集客にはアイデアとタイミング、そして人に来てもらいたいという思いが必要だと思っている。愛知県小牧市にはその全ての要素が揃っているお寺がある。
日本で唯一のおっぱいのお寺。間々観音こと「龍音寺」のことだ。
このお寺、たびたびメディアに取り上げられることもありご存じの方もいるかもしれないが、別名「おっぱい観音」の名のとおり境内には右も左もおっぱいの造形物であふれかえっている。オッパイ型の石像からお守り、絵馬はもちろん線香台までもがおっぱい…
だが、おっぱいがいっぱいだからと言って単なる色物寺院だと侮ってはいけない。開基は室町時代という由緒あるお寺なのだ。お乳を授けるお寺として信仰されるようになったのは江戸時代からと言われている。長い歴史の間に様々なことがあったようで、今でこそ全国から参拝者が訪れるようになっているが、つい30年程前はひと気もなく寂しいお寺だったそうだ。
この涸れてしまった「おっぱい観音」を人気スポットとして蘇らせたのが、境内を、おっぱいだらけにするという住職のアイデア。母乳が見直され、巨乳がもてはやされるという時代の変化。そして、少しでも足を向けてもらおうという住職の思い。見事に集客に必要な要素が揃っている。
参拝したら乳だけではなく、集客のアイデアもでたらいいのに…
などとアイデアがなかなか出てこない私は思ってしまう。
(文=T.Y)