年賀状はメール? 既製品? 手書き? パソコンでプリントアウト?それとも…
2011 年 10 月 3 日 年末の恒例行事のひとつ、年賀状の準備。楽しくもあり、時間と手間を必要とする年末最後の大仕事だ。年賀状には思い出が沢山ある。その中でも「プリントゴッコ」は楽しい思い出である。その家庭用簡易印刷機「プリントゴッコ」が来年で事業を終了する。
昔はたいていどこの家庭にも1台あったのではないだろうか。気に入ったデザインや、自分の描いたイラストをつかい自宅でオリジナル年賀状が印刷できる。床に印刷した年賀状を敷き詰めて乾かせていたため、家族は移動するたびにその隙間をぬって歩いた。隣のインクと混ざったり、薄くなったり濃くなったり、版画のような風合いは味があって素敵だった。
そういえば、近年届く年賀状で「プリントゴッコ」で作られたと思われるものが無い。年賀状をメールで済ませてしまう人も多い。「プリントゴッコ」を知らない世代も増えてきた。知っている世代にも忘れられているかもしれない。ひょっとしたら販売終了にも気づかれないかもしれない。だとすると、なんとも寂しい最期である。
来年用の年賀状は久しぶりに「プリントゴッコ」を使い、最後に一花咲かせてあげようかと思う。
9/21 中日新聞「プリントゴッコ事業終了」より