「子供にしか見えない」広告
2016 年 1 月 29 日一見何の変哲もないこの広告。これはスペインの児童虐待防止広告で、
「児童虐待は被害にあっている子供にしか見えないこともある」
というメッセージが表示されています。
もし街中や駅構内などにあっても、多分自分は気にもせず「いつも見かける広告」という認識で通り過ぎていくと思います。
しかし、この広告を子供が見ると内容が違って見えるのです。
広告の少年の顔は傷だらけになり、
「もし君が誰かに虐待されていて、僕らに電話をしてくれたら、君を助けることができる。」
というメッセージが浮かび上がるようになっています。
何故、子供に見えて大人には見えないのか?
純粋な子供には見えて心が汚れている大人には見えない…なんてことではないのです。(笑)
「身長135cm以下の視点」だと見えるという仕組みになっています。
もちろん大人でも腰を落とせばメッセージを見ることができるのですが、
こういった広告は大抵は人通りの多い場所にあり、わざわざ腰を落として
座り込んでその内容を見ることも少ないです。
そういうわけで「子供にしか見えない広告」なのです。
特殊媒体を活かし、よく考えて作られた広告だと思いました。
自分もいずれは、こういった広告を作ってみたいです。
(文=T.I)