漱石の頭の中をのぞき見

2013 年 8 月 30 日

「文豪の脳内美術館を再現」
朝の通勤電車の中でこのタイトルを見て思わず隣のおじさんの新聞をのぞき込んでしまいました。
夏目漱石が小説や書簡などで触れた絵や、親交のあった画家達の作品を集め、できうる限り漱石の脳内を再現しようと試みた美術館の記事でした。人の家におよばれして、その人の本棚を見たときに感じる、その人の頭の中をのぞき見したようなあの感覚・・・これは私だけですかね?

絵の作者や時代、形態ごとにカテゴライズされた展示を見ることが多かったのですが、作者ではなくそれを見た人の視点の企画に、漱石ファンでも美術ファンでもないけど興味をそそられました。新しい切り口。
さらに今まで読者の読者の想像の世界にしか存在しなかった絵が今回の展覧会のために新しく制作されたようです。
『三四郎』のなかで原口という画家がヒロイン美禰子をモデルに描く作中画<森の女>。私の頭の中の美禰子とあっているのか・・・?ぜひ行って確かめたい。

私の脳内美術館を開催するとなったら、展示する人はそれはそれは大変だと思います。あまりに煩雑で。

【後日談 | 行ってきました!】
美禰子は私の想像とは違いましたが、ある意味「魔性の女」の雰囲気を漂わせていました・・・
(文=A.N)

中日新聞「文豪の脳内美術館を再現」より

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