いつ著作権について考えるの?今でしょ!
2013 年 6 月 24 日いつやるの?と聞かれたら「今でしょ!」と答える。
もともとは大学受験予備校「東進ハイスクール」のCMで、現代文講師の林修さんが黒板の前で「今でしょ!」と呼びかける決め台詞です。
続いて出演したトヨタのCMでも「じゃあ、いつ買うの?今でしょ!」がドはまり。
タイミング良く使うと面白いのでCMやら日常会話で使用されまくっているワンフレーズですが、そもそも無断でこのフレーズを使用して著作権的に問題は無いのでしょうか?
とある弁護士さんによると…
「著作物と言えるための要件の一つに『創造性』がありますが、このように極めて短いフレーズについて創造性を認めることは難しいといえます。とても印象的でキャッチ―な使われ方がされているのは事実ですが、言葉自体は特に目新しさのない、ありふれたものだからです。
また、この様に短くて、ありふれた言葉に著作権が成立してしまうと、うっかりその言葉を使ってしまったら著作権侵害ということになりかねません。これでは言葉を使った表現に対する制約が大きくなりすぎて、著作権法が目的としている文化の発展を妨げることになってしまいます」
つまり極端に短いフレーズは「著作権」とは言えないそうです。
普段の日常会話の中にも言葉の使用制限ができてしまい、発言の自由がなくなってしまうということにたくさんの人が使えば使うほど元ネタの認知度も高まっていくのですから、どんどん使ってもらった方が良いに決まっていますよね。
キャッチコピーのアイディアになるものは、ごくごく身近にあるもの。
思わず使っちゃう・使いたくなるおもしろい言葉を発見したいものです・・・
(文=C.N)