マイクポップコーン
映画館などでお馴染みのポップコーン。
メジャーなスナック菓子でありながらも、日本ではいまいちマイナーな感じがする。そんなポップコーンを、1957年に日本で初めて袋入り菓子として売り出したのが「マイクポップコーン」の
ジャパンフリトレー株式会社である。
コンビニ・スーパーのお菓子売り場に、ポテトチップスなどのメジャー商品に混じって必ずあるのがこの「マイクポップコーン」だ。この商品、過去10年間の売上伸張率が190%とのことだが、不勉強な私にはこの数字がどれほど凄いことであるかがすぐには理解できない。しかし、日々商品が入れ替わり、売れるものだけが生き残っていけるコンビニの棚争奪戦を勝ち残っているということは、かなりのヒット商品であることは間違いない。
では、何故この「マイクポップコーン」は勝ち組でいられるのだろう?
企業として、ブランドのロイヤリティ向上を図っているから
モンドセレクションを2年連続で金賞受賞しているから
パッケージが良いから
それらもあるのだろうが、一番は食品が売れるための基本である「味」が決め手になっているのではないかと思う。
本来、うす塩味であるポップコーンをバターしょう油味という何とも日本人が好みそうな味付けをメインフレーバーとしている。このバターしょう油味、1983年の発売以来味が変わっていないということからも、味には絶対的な自信を持っていることが伺える。いくらスナック菓子と言っても食品である以上「味」が良くなければ、売れ続けるということはないだろう。
「売るためにはかくあるべき」などと偉そうなことを語れはしないが、あれこれ悩むことよりも、商品の基本部分をしっかりさせる。まずはコレなのではないか。
商品の基本がしっかりしているから、広告なんていらない…なんてことになったら、私は商売あがったりですが。
(文=T.Y)